「!ラスティ!奴らは核を持っている!!」
「えぇ!?」
「核…!?」
「そうだ!死んでもプラントを守るぞ!!!!」
「了解」
「了解じゃないよ!死んじゃダメだからね!ラスティ!イザーク!」
「あはは、了ー解!」
「フン、行くぞ!」
―──何…これ…ここはどこ…?宇宙…!?―──
「ジェネシスとか核とか…みんなどうかしちゃったんじゃないの!?」
「今更!初めっからどっちもおかしいんだよ」
「……そう、なのかな…」
「ボーっとしてたら落とされるよ!考えるのは後!」
「…分かってる!」
―──核?落とされる?何…なんなの…―──
「俺はこっちをやる!そっちは任せたぞ」
「了解!まっかせて!」
「了解!!」
「ねぇ」
「?」
「多分、これが最後の戦いになる。いつもより激しい戦いになる」
「…うん」
「でもあんま気張らないでいいよ、大丈夫。」
「………ラスティは怖くないの?」
「怖くないよ。がいるから!なーんて」
「でも…ラスティ…」
「大丈夫。落ち着いて。約束したっしょ?」
―──…あたし……?ラスティ…?誰?約束って何?―──
「話は後だね」
「…うん」
「死ぬなよ」
「分かってる。ラスティもだよ」
「ん」
―──どこに行くの?何をするの?誰か教えてよ…!!―──
「だめ…撃たなきゃ…死んじゃう…」
―──嫌…怖い…―──
「!」
声が聞こえる
手が届かないくらい遠くから
だけど優しくて 安らげる声
誰?
ラスティなの?
ラスティ…って誰…?
「―─ッ!!」
「!!!どうしたの!?」
「はっ、はぁ…ぁ…ユ、ウナ…」
「怖い夢でも見た?だいぶうなされてたけど…!」
「ユウナ…」
嫌な汗が体の奥からにじみ出る
どうやら時間はそんなに経っていないようだ
先にベッドに入っていてと言われて、なんとなくごろんと転がった
ユウナが薬を飲みに行っていたほんの数分の間の出来事
「ユウナ…あたし…」
は今見たものを話すでもなくユウナの服のすそをぎゅっと掴んだ
言いたくない 怖いから
だけど気付いてユウナ
怖いの 不安なの
何か…思いだしてしまいそうで
「だいじょうぶ」
「…ユ……ナ」
「大丈夫だから。僕がついてるから。落ち着いて」
「……ん」
「深呼吸出来る?だいぶ落ち着くよ」
そう言ってユウナはを自分の胸にうずめた
触れなくても分かるくらいの体は震えていて
不安かどうかなんて気付かない方がおかしい
どうしたのかと聞きたい気持ちもあったが、の体がきかないでくれと言っていたから
ゆっくりと背中をさすってやる
すると震えていた体は次第に落ち着きを戻し
呼吸も整い始めた
「大丈夫、怖がらなくていいよ」
「……だいじょうぶ…ユウナ…」
「そう、大丈夫」
「…手、握っても…いい?」
「もちろん。はい」
差し出された左手をぎゅっと強く握り、再びベッドの中に戻る
ユウナもこんな状態のを見てとまどっている場合ではないと、さっさとベッドに入った
ユウナは上を向いて目を瞑る
はユウナの方を向き、両方の手でユウナの左手を握った
(一人じゃない…ユウナがいるから大丈夫…。大丈夫…)
「ユウナ。おやすみなさい。」
「おやすみ、」
あとがき
ベッドインしました。(うるさい!!(笑))
ラスティを書いてるときが一番わくわくします^^
(2005.06.08)