ずっと心配してたんだぞ…!?


俺もイザークもお前のことたくさん心配してて、すげぇ大事に思ってるからさ






ディアッカとイザークの言葉がぐるぐると頭の中をまわる
1年半
あたしはこの1年半をユウナと過ごした
それは本当に楽しくて幸せで…
だけど、あたしを心配してくれるこの2人にとってはどんな1年半だったのだろう
やっと見つけたのに、知らないと言われて、ひたすら泣かれて  どんな気持ちだったのだろう



あたしは…どうしたらいいの…?




考えているうちに
思わずユウナの手を強く握りしめてしまう


「…ん…?」

「あっ…ごめん…」

「怖い…?」

「…ううん」


そっか、とユウナは呟いた
暗くて顔は見えないが、には笑いかけてくれたように思えた





今は寝ることに専念すると決め、目を瞑る

怖くない 怖くない
ユウナがいるから 怖くないから


そう自分に言い聞かせて―─



























「ラスティ、いつもそれ持ってるよね?」

「ん?これ?」

「うん。懐中時計って言うんだっけ」

「そうだよー」


そう言ってラスティは首から下げていた小さな時計を手にとって見せてくれた


「よく分からないけど物心ついた頃には持ってたから、もう動いてないんだけどね」

「そうなんだ」



古いものの割には、所々に付いている小さな宝石のような石が美しく輝いていた
きっと相当大事にしているものなのだろう
ラスティは再びそれを服の中にしまう

そして真剣な面持ちで語りかけた





「うん?」

「戦争が終わったら一緒に暮らそう」

「……!!」

「戦争が終わって、平和になって。皆バラバラになっても…僕はずっとと一緒にいたい」



綺麗なブルーの瞳でまっすぐにこちらを見てラスティは言った
僅かな迷いもない正直な目
彼の本当の気持ち



「ダメかな?」

「ううん…ありがとう、ラスティ…!」



は目に涙を溜めながらそう言って、ラスティの胸へゆっくりと飛び込んだ



「ちょっ、なんで泣くのさ!?」

「わかんない…嬉し泣きかな」

「…そうだね」



滅多に泣かないの涙はラスティを焦らせる
だけど、宇宙にいるため丸い粒になって空中をさまようその涙はとても綺麗で
見ていて心地が良かった


、手出して」

「?」

「ユビキリ」

ラスティは右手の小指を立て、の右手の前に差し出した



「約束だよ。必ず幸せになるって」

「あたしもう幸せだよ?」

「違くて!!もう雰囲気ぶちこわし!」

「あはは」

「いいからユビキリ。はい!」

「うん」




愛してるよ  







































「!!」

気が付くとそこはとても明るくて


、起きたの?おはよう」

「あ…」

ベッドに居たはずのユウナは少し離れたテーブルで紅茶ーを飲みながらおはようと言った


(また…夢…)


ラスティという人と自分の夢
懐中時計の夢

偶然なのか、街でユウナに買ってもらったものとよく似ていた気がする。

(あたし…どこでユウナが懐中時計を持ってるところを見たんだっけ)




朝ご飯たべる?それともまだ寝るかい?」

「ん…食べる」



実際眠った気にはならなかったが
もう一度寝るとまた何か見てしまう気がして、そう答えた


























あとがき

お待たせしてこれかい!状態で申し訳ないです。(DOGEZA)
ちゃんの夢はラスティの呪いです。(オイ!笑)

(2005.07.03)