ユウナ ラスティ ユウナ ラスティ ユウナ ユウナ ユウナ ユウナ 『あたしが好きなのはユウナでなくちゃいけない』 違う そうじゃない そんなんじゃ… 「そ、そろそろ、降りよっか」 「もういいの?」 「うん。この子にはまた、いつでも会えるから」 「そっか」 「ユウナにコーヒー淹れたいしさ!アンディがいるなら、設備も結構そろってそうだもん!!」 「せ、つび、って…」 これは自分が紅茶を淹れる以上のこだわりがあるんだろうかと苦笑いしながらユウナは、 と一緒に、彼女が愛した機体を後にした ラスティの存在が気にならないと言えば嘘になる 現には、まだ引きずっている この短期間に色々なことがを襲ったのだから 当たり前といえば当たり前なのだが 自分のことを好きと言ってくれたを信じたくとも信じきれない自分がいた ラスティとは、お互いを好いたまま別れているし そして記憶を取り戻して今までとは少し別の顔を見せた このままじゃ 信じきれないままじゃ いずれ自分も、に対する気持ちを信じれなくなるかもしれない そんなのはイヤだ ずっと一緒にいようって ずっと一緒にいてねって 言ったじゃないか 信じるしかないんだよ だって僕は、が好きなんだから 僕は、君をこの手で幸せにするためにいるんだから 「アーンディー」 大きく手を振りながら、は少し離れたテラスにいるアンディに声をかける 薄暗い格納庫を抜け、行きとは違う、もう少し大きめのエレベーターに乗るとすぐに地上に到着した。 そこは緑にあふれていて、先ほどアスランに群がっていた子供たちがハロをボール代わりに遊んでいる姿が目に入る 庭とおぼしきそこには、アンディの趣味なのかカフェテラスのようなものが設置されていた そこに置かれた白いイスに、アンディとアスランが腰掛けていたのだ 「おっおかえり。みんなでゆっくりコーヒーでも飲もうか」 「うん!でもユウナのはあたしが淹れるんだ」 「ほう、じゃあお手並み拝見といこうか」 「恥ずかしいからみなくっていいよ、あたしの分淹れてて」 「はいはい、判ったよ」 昔から訓練以外ではに甘いアンディは、生きていたことを黙っていたのもあってか なおさら頭があがらないようすだった 本来ならば、怒られても殴られても仕方がないところなのに 本当に大切なことは 大事に受け止めてくれる 「そういうところは、本当にアイシャにそっくりだ」 「え?なんて?」 「君はいい女に育ったなと言ったんだ」 「ほんと!?アイシャみたいに??」 そう言って、は目をキラキラさせながら言う 本当は聞こえていたんじゃないかと思えるくらい 嬉しそうに の、アイシャに対する執着は結構なものだった アイシャは軍事においても家事においても優れており、すべてのサポートを完璧にこなしていた その影にはすさまじい努力があった まさに「縁の下の力持ち」の鏡とも言える存在 「アイシャみたいになりたい」 それが幼いころからのの口癖であり、夢でもあった 正直、親のフィルターを除いたとしても、はよくやっていると思う 今はもう軍人ではないが 軍人としても、よく活躍してくれた方だ 直々の指導と、当人の努力とがあって、実力もかなりある 家事もよくアイシャについて手伝っていただけあって、料理はすごくうまい 「はい、ユウナ、どうぞ」 「ありがとう!」 ただ 「………〜〜〜〜〜ッ」 「どう?おいしい?」 「あっ…うぇ、ん…」 コーヒーを淹れるのは最高に下手なのは今も変わっていなかった 「おい、しい、、よ」 そしてこのユウナロマセイランという男も、きっと自分と同じで尻に敷かれてしまうんだろうな なんて考え、一人で笑ってしまった 「アンディ!ユウナおいしいって!!」 「良かったな、ほれユウナ君、お口直しだ」 「えっ何ソレ!おいしいって言ってくれたのに」 「やさしさってやつだよ、君のコーヒーは飲めたもんじゃないんだから」 アイシャによく似て、な 「もーーっ失礼!!」 「…っぅえ、おおおいし、い、かった、よ」 「ユウナ顔が青いよ…涙目だよ…」 心が痛んだのか、はアンディの作った"お口直し"をユウナに差し出した 「いただきます…」 誘惑に負けてしまったユウナはそれをおいしそうに飲み干すのだった あとがき アンディは結局コーヒー淹れるの上手いんですかね?? ダコには非難されてたけど、マリューさんは普通に飲んでたし、、 上達したのかしら。笑 ちなみにちゃんはアイシャの死に関してはは悟っています。 (2007/11/13) |